生命保険が乗合代理店に支払う特別上乗せ報酬、2018年に自粛の動き

生命保険業界が、複数の保険を取り扱う「乗り合い代理店」に対して通常の手数料とは別に上乗せ報酬を支払っていますが、これを自粛する方向で調整しています。

上乗せ報酬は、保険会社が販売したい保険商品の販売基準をクリアする、キャンペーン期間中に契約するなどすると支払われてきたものです。
金融庁の規制も厳しくなってきていますが、業界団体の生命保険協会でも来年度にも自粛を促す意向です。

代理店が報酬の高い商品販売に注力し過ぎて顧客のニーズと違った商品を提案することもあり、批判が高まっていることが背景にあります。
手数料が高い商品を売りたい気持ちもわかりますが、やはり顧客ニーズにしっかり応えた適切な保険商品の提案、提供される必要があると感じます。それこそが保険会社や代理店の本来あるべき姿だと考えます。
そのためにも保険会社が上乗せ報酬を自粛するのは良いことだと思います。

上乗せ報酬は、代理店にとっては経営上良い話かもしれませんが、顧客が受けるサービスの内容とは全く関係がないことも問題です。
しかし、一部の顧客に対してだけ特別なサービスをするというのも問題になってきますので、例え顧客サービス内容とリンクしても上乗せ報酬は見直す必要があったと感じます。

上乗せ報酬がなくなるとどうなるか?

上乗せ報酬は、強力な営業網を持つ大手の保険会社に対抗するために、新規参入の保険会社が顧客拡大のために採用した戦略の一つです。

新規参入した保険会社は保険加入率が高い日本市場において、顧客拡大することは容易ではないと感じます。
大手保険会社も国内市場よりも海外に目を向けている状況からも、それは明白なのではないでしょうか。
顧客拡大には、独自の保険商品の開発などをしていく、従来にはない販路を開拓することなどが必要になってくると考えます。

顧客にとっては、手数料に拘らずにニーズに応じた保険商品の提案が望めることに繋がると感じます。
しかし、代理店においては上乗せ報酬を目指して営業に力を入れて成果に繋げていた会社も多いと思いますので、今後、代理店の営業社員のモチベーション維持などに影響が出ることが考えられます。

生保、代理店への上乗せ報酬自粛へ

 生命保険業界が、複数の保険を扱う「乗り合い代理店」に対して通常の手数料とは別に支払う上乗せ報酬を自粛する方向で調整していることが30日、分かった。
代理店が報酬の高い商品の販売に力を入れるために顧客のニーズと食い違うケースがあり、批判が高まっているため。業界団体の生命保険協会が来年度にも自粛を促す。

 上乗せ報酬は、商品を一定数以上販売したり、キャンペーン期間中に契約したりした場合、手数料を上積みして支払うもので、顧客が受けるサービスの内容とは関係がない。強力な営業網を持つ大手に対抗するために、新規参入組が顧客拡大に向けた戦略の一環で採用してきた。

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