利回りの高い生命保険商品は外貨建てばかり。販売現場での説明はより複雑&困難に。

資産形成に向いた保険商品が少なくなっているという実感がある

オリックス生命保険が10月に外貨建て保険を販売開始します。

ここのところ外貨建て保険の販売に乗り出す生命保険会社が増えており、競争が激しくなることが予想されます。
日銀のマイナス金利政策の影響により、円建て保険の運用環境が悪化したため、生命保険各社は一時払終身保険などの円建ての貯蓄性の高い保険商品の販売を抑制しました。
その代替え商品、受け皿として外貨建ての生命保険販売が期待されています。

実際、相続でまとまった遺産を受け取った方からの相談に接し、その遺産の運用方法を考えた場合に魅力のある商品がないのが実情です。
外資系の生命保険の担当者に問い合わせたところ、やはり希望に沿う商品は用意できず、それでも外貨建て商品なら多少魅力的なところはありますとの回答でした。

その回答を聞いた時に、「やはり外貨建てになってしまうのね。」と思わず口にしてしまいました。

外貨建てには理解が必要になってきます。

外貨建て商品がすんなり消費者に受け入れられるかは、ちょっと私は首を傾げてしまうところがあります。

外貨建て保険には利回りを期待できますが、為替・金利動向で元本割れをする可能性があるからです。
日本人は金銭教育が子供の頃から十分にされているとは言い難い環境です。投資に関してもそうですが、金銭のリスクに関する知識も許容量も少ないと感じます。

商品知識が浅いまま契約をしてしまった場合、元本割れなどに遭遇すると「聞いてなかった」「元本は保証されていると思っていた」などの声が出てくることも考えられます。
販売する側も自分自身が十分に理解した上で、契約者にもわかりやすく説明し理解して貰うことが大切になってきます。

また「利回りが期待できるから」という言葉だけが独り歩きしないよう、リターンを期待するからにはそれなりのリスクがあることを肝に銘じて、販売する側も加入する側も契約に臨む必要がありますね。

(以下はこの件に関するニュース情報抜粋です)

オリックス生命、外貨建て保険10月投入-顧客に高利回り訴求

オリックス生命保険は10月にも同社初となる外貨建て保険を投入する。金利が低下し円建て保険の運用が難しくなる中、比較的高金利なドルや豪ドルで運用し高利回りを目指す。外貨建て保険は外資系生保が先行し、最近は住友生命保険など大手生保も参入が相次ぐ。オリックス生命の参入で、競争は一層激化しそうだ。

商品の詳細は今後詰める。外貨建て保険は利回りが高い一方、為替・金利動向で元本割れする可能性がある。販売に当たっては同社独自の検定制度を設け、販売員の商品説明レベルを向上させる。代理店経由の契約でも同社が確認を行うなど、適切な販売・アフターフォロー体制を構築する。

日銀のマイナス金利政策により円建て保険の運用環境が悪化し、保険会社は円建て貯蓄型保険の販売抑制に動いた。ただ安定的な資産形成の狙いから高利回りな保険を求めるニーズは根強いため、最近は大手生保も外貨建て保険の販売を強化している。

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